利益相反
当社のコミットメント
私たちは、公正な意思決定が当社にとって最善の結果をもたらすと信じています。「利益相反」が生じるのは、CoorsTekにおける地位を私利私欲のために利用したり、客観的な職務遂行に影響するような個人的な関係や利害をもたらしたりする場合です。
例えば、以下の場合に相反が生じる可能性があります。
- 家族または親密な個人的関係をもつ誰かと一緒に会社のビジネスを監督したり、実施したりしている場合
- CoorsTekにおける立場への忠誠、時間、エネルギーまたは能力を割かれるような副業または関与を容認している場合
- CoorsTekのための事業機会を自分自身のために奪ってしまう場合
- CoorsTekと競合する、協力する、または事業を共に行いたいと考えている企業を所有したり、これに投資したり、そこで働いていたり、または助言する場合。
- 慈善団体、同業団体または地域組織を支援するために承認を受けずにCoorsTekの名前、財産、または情報を使っている場合
期待されること
利益相反があるように思われるだけでも、あなたや会社をリスクにさらします。利益相反の可能性または事実に気づいたら、直ちに懸念事項を共有しなければなりません。
利益相反は常に問題となるとは限りませんが、開示されず、適切に管理されないでいると問題になりかねません。多くの場合、利益相反はオープンで誠実な話し合いや、適切な解決法を見つけるために協力することによって解決されます。
次の場合、どうすべきでしょうか?
Q: 重要なプロジェクトに関する助言を得るために会社が財務コンサルタントを必要としています。私の叔父はその仕事で完璧なスキルを持っており、この仕事に必要な技術的専門知識を持つ数少ないコンサルタントの一人です。彼の報酬は適正価格です。彼を指名することができますか。
A: 叔父さんは仕事への要件を満たしていますが、利益相反という認識が問題となる可能性があります。全ての状況を考慮に入れつつ公正な決定を下すことのできる上司にこの問題を提起してください。
贈答品および接待
当社のコミットメント
贈答品、接待、その他の有価物を、サプライヤー、顧客、競合他社、その他のCoorsTekとビジネスを行っていたり、またはCoorsTekとのビジネスを希望している相手との間で渡したり、受け取ったりしても、利益相反が生じる場合があります。
贈答品や接待、その他の有価物を時々渡したり受け取ったりすることはビジネス関係の構築において一般的かつ重要なことであるとしばしばみなされます。 しかし、それによって相手に借りがあるように感じたり、プロとしての判断力を鈍らせたりするようなことがあれば、これらの受け渡しは不適切となります。
期待されること
政府機関ではない取引先とやり取りをする場合は、以下の場合にのみ贈答品、接待、その他の有価物を受け取ることができます。
- 控えめな、または名目的価値しかないもの
- 定期的でない、一度限りのもの
- 現金、借金、現金同等物ではないもの
- ビジネスの意思決定に影響を及ぼさないもの
- 文化的な規範および国内の法律、規制に従っているもの
贈答品、接待、その他の有価物品は、250米ドル未満(相当の現地通貨額)または現地の法令で規制されている金額以下であれば、控えめなもの、または名目的価値しかないとみなされます。250米ドル(相当の現地通貨額)以上または現地で規制されている金額以上の価値の贈答品、接待、その他の有価物品は、最初に上司およびCoorsTekの人事担当にその内容および価値を示し、書面による承認を得たのでなければ、渡したり受け取ったりすべきではありません。
政府機関とやりとりをしている場合は、CoorsTekの経営陣チーム (ELT)またはCoorsTekの法務担当の許可なしには決して贈答品、接待、その他の有価物品を渡したり受け取ったりしてはなりません。
次の場合、どうすべきでしょうか?
Q: 展示会や対面での顧客との打合せにおいて CoorsTekのロゴの入ったメモ帳、ペン、その他の物品を渡すことが多くなっています。これは大丈夫でしょうか。
A: はい。販売促進の性質を持ち、文化的に適切で、名目的な価値のみをもつ贈答品は渡すことができます。
ベンダーとの関係
当社のコミットメント
ベンダーとの関係を公正、公平かつ透明性のある方法で管理することにより利益相反を避けられます。ベンダーとの契約を決定する際は、品質、信頼性、技術的優位性、価格、評判、誠実さ、契約条件、法律および当社の方針の順守など、客観的な基準に基づいて行います。
期待されること
CoorsTekを代表して購入の決定を行う際には、以下を守らなければなりません。
- 客観的な基準に基づいてベンダーを選定すること
- CoorsTekの購入プロセスおよびシステムの全てに従うこと
- ベンダーについて適切なデュー・デリジェンス(事前評価)を実施すること
- グローバル基準の贈答品および接待の章で許可されている要件を超えた贈答品や接待を決して受け取らないこと
- 個人的な関係や自己の金銭的利得の機会に基づいて決定をしないこと
次の場合、どうすべきでしょうか?
Q: 新たなサプライヤーを選定する責任を負っているのですが、私が有力視しているサプライヤーが、完売した高額なスポーツ観戦の豪華ボックス席のチケットをくれました。受け取ってもよいでしょうか。
A: この状況では、そのチケットを受け取る個人的利益 と、CoorsTekにとって最善のベンダーを選定する責任とが対立する、または少なくとも対立するように見えます。 チケットを受け取る前に上司、CoorsTekの人事担当、またはCoorsTekの法務担当に相談すべきです。これらのチケットがしばしば提供されるわけではなく、コストが過度に贅沢ではなく、サプライヤーも同行し、サプライヤーがその見返りとして優遇されることを期待していないのであれば受け取ってもよいかもしれません。